「プリキュア」劇場版大ヒット記念! 本名陽子・ゆかなインタビュー「ふたりはプリキュア」のロゴでファンに恩返し《公式》
大塚和成です!!
11/29(木) 16:48配信 ウォーカープラス
「プリキュア」劇場版大ヒット記念! 本名陽子・ゆかなインタビュー「ふたりはプリキュア」のロゴでファンに恩返し
「ふたりはプリキュア」の右:キュアブラック美墨なぎさ(声:本名陽子)と左:キュアホワイト 雪代ほのか(声:ゆかな)
初日から2日間の観客動員数が、30万人を突破「アニメに登場する最も多いマジカル戦士の数」としてギネス世界記録にも正式に認定され、話題の「映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」。
この作品に、初代プリキュアとして出演する声優 本名陽子(キュアブラック)とゆかな(キュアホワイト)にインタビュー。映画の見どころや、映画の題名にもなっている初代プリキュア作品「ふたりはプリキュア」に関する思いなどを聞いた。
■ 昨日も会ったけど、おはよう今日もよろしくね!
ーー「ふたりはプリキュア」以来、お二人にとって久しぶりのプリキュアかと思いますが、収録にあたっていかがでしたか?久しぶりにコンビを組んだ感想などを教えてください。
ゆかな:ブラックホワイトは、実は久しぶりではないんです。
本名陽子(以下 本名):そうなんです!色々な媒体でやらせていただいたり。
ゆかな:映画のオールスターズなども。
本名:これはとても幸せなことなのですが、なぎさとほのかが私たちの中に息づいているので、特段「演じよう」と身構える必要がないんです。なので「いつも通りに」っていう気持ちで臨ませていただいてます。
ゆかな:遠いところから呼んでくる…というイメージよりは「昨日も会ったけど、おはよう今日もよろしくね!」というような感覚に近いです。
ーーオープニングからいきなり大活躍のキュアブラックとキュアホワイトでしたが、台本を読んだ時の感想を聞かせてください。
本名:そうですね、まずは映画のタイトルに「ふたりはプリキュア」のロゴが入っていることに胸が熱くなりました。「ふたりはプリキュアMax Heart」では2本映画化されてるんですが、このタイトルロゴでの映画は今までなかったんです。テレビシリーズ自体1年ということしか決まっていなかったくらいで。まさかこのタイトルロゴで15周年記念映画ができるなんて感激しました。
また、プリキュアたちが55人も登場する、というのも見どころの一つとなっています。そして、映画の中で再びほのかと画面の中央に立たせていただけることにも言葉にできないほどの喜びを感じています。
ゆかな:そうなんです。劇場作品は1年目の放映を受けて決定されたので制作時期は初年度なのですが、2年目に入ってすぐの公開でした。なのでタイトルとしては「ふたりはプリキュアMax Heart」という作品名とロゴだったんです。
本名:(映画の公開が)3月でしたね。2月にテレビシリーズの切り替えがあるので、結果的に「ふたりはプリキュア」ではなく「ふたりはプリキュアMax Heart」が2本ということになったんです。
■ チームカラーが出ていたアフレコ現場
ーーアフレコは、歴代プリキュアみなさん一緒になったりしたのでしょうか。現場はどんな雰囲気でしたか?
ゆかな:何作目かまでのオールスターズは全員での収録でしたね。
本名:さすがに55人ともなると…。
ゆかな:いっぺんに入れる収録スタジオも…。
本名:でもスタッフさんも頑張ってくださって、かなり揃って収録することができました。普段のアフレコスタジオではありえないくらい、椅子をたくさん出したりして(笑)。
ゆかな:シーンごとの収録にしていただいたり、極力バラバラにならずに収録に挑むことができました。
ーー現場はどんな雰囲気でしたか。
ゆかな:オールスターズもそうですけれども、各タイトルごとの愛情とか熱意が、他のタイトルに触発されて、どんどん上がっていくという感じですね。
本名:キャストの人数が多いので、みんなマイクワークには普段より気を遣いましたね。
ゆかな:「うちも頑張るぞ~!お~!」みたいなチームや、淡々と粛々としているチームもあって、それぞれのカラーがすごく出ますね。
■ 「らしさ」を物語るエピソード
ーー1作めの映画も拝見したのですが、今回の映画と1作めで「自分たちの時とここが変わっているな。」と感じたところがありましたら、教えてください。
本名:あの時は、アニメが始まってほぼ1年という時期でした。あの時よりも、なぎさとほのかの絆がより強固なものになっています。今回「HUGっと!プリキュア」のテレビシリーズにも何度かお邪魔させていただいたのですが、その中で、私たちのテレビシリーズのエピソードにも触れていただきました。そこで改めて、私にとっての「ほのかの存在」が揺るぎないものになったなと感じましたね。
映画のシーンではキュアエールのことをブラックがかばおうとして、さらにそこをホワイトがかばって、小さくなっちゃうっていう。あそこは本当にホワイトらしさを物語っているなって、グッときました。
ゆかな:あの順番はそうかもしれませんね。私自身もずっとブラックにはまっすぐ前だけを見て進んでいって欲しくて。そのためにはどんなふうにフォローしてその背中を守りつつ、脅威も退けていけるのか、という。
最初の私たちの映画は、当然私たちの世界だけが舞台でした。そして今回は当然「HUGっと!プリキュア」の世界観があります。そして歴代それぞれの世界観があって。それぞれの世界を大事にしつつも、寄り添い合うっていうのもひとつのテーマであるのかもしれませんね。
ーー今回の映画オリジナルキャラクター ミデンには、どういう印象を受けましたか。
本名:最初、シナリオを読んでから画を見たのですが、意外だなという印象を受けました。可愛らしいなと。なのに、プリキュアたちの記憶を奪うわけですから、ワクワクもしましたし、こわさもありました。でも、ミデンの気持ちを考えるとすごく切なくなって。ミデンに寄り添いたくなってしまいましたね。
■ キャラクターとシンクロしていく感覚
ーー「想い出」がキーワードになっている本作、お二人の大切な思い出を教えてください。
ゆかな:ではまずスケジュールを明後日くらいまで大丈夫かどうかを調べていただいて…というのは冗談ですが、思い出がありすぎて、どこから話していいのか悩んでしまいます。
本名:ちょうどさっきも映画1本めのときってこうだったね、と話をしていたところなんです。私たちにはどれも大切な想い出ばかりで。ね?
ゆかな:おしかけ舞台挨拶…。
本名:そんなこともあったね!1つ1つがかけがえのない想い出っていう。どれが欠けても「ふたりはプリキュア」という作品は存在し得なかった。
ゆかな:そうなんですよ。全部とかいうと、申し訳ないんですけど。
本名:本当、そうなっちゃう。
ーーおしかけ舞台挨拶とは何ですか?
ゆかな:(1作め映画で)最初、なんの予定もなかったところを2人で「私たちに出来ることは何かないでしょうか?たとえば舞台挨拶とか!」というような。お仕事としての範囲を逸脱してでも、何か作品のために出来ることはないだろうかと思って。
ーー舞台挨拶あると、観る側もうれしいですよね
ゆかな:思いを直接伝えたいというのは、もちろんありました。見に来てくださった皆様とお話ししたいとか、どんなふうに感じていただけているのかに触れたいとか、そのような気持ちも。
本名:映画館での様子、親子連れの会話など、生の反応ほど大切なものはないと思うんです。イベントにも何度も行きました。プリキュアショーを観ている人たちを見に。こないだは、プリキュアのコラボカフェ(プリキュアカフェ チアフルダイナー)に行きましたね。
ゆかな:普通に予約をして、全員で並びました。
本名:なぎほのショップが原宿にできたときも足を運んで。遠巻きに様子を伺いながらお店へ…。
ゆかな:お客さんなのに、お客さんのことを見て…。
本名:皆さんが書いてくれたメッセージに感動したり。
ゆかな:店員さんの愛情を感じてジーンとしたりとか。みんなどんなに忙しくても、どうにかお休みを作って共有しに。
本名:作品作りもそうでした。収録が終わって、お食事にいって、みんなで作品の話をして…そこから生まれたエピソードばかりなんです。実は最初のオールスターズもそうやって生まれたんですよ。なので、1つ1つが手作りというか、みんなで作っていったような感じです。
ゆかな:そうなんです。私たちは一介のキャストなのですが、でも、その枠を少しだけ超えて、もう少し作るところに参加させてもらっていたような感覚です。「私たちが作ったよね!」という気持ちを持たせてもらっています。
本名:そういう作品って、あんまりないですよね。
ゆかな:原作がある作品や、収録が始まる時に最後まで脚本が決まっている作品では難しいですものね。
本名:シリーズディレクターの西尾大介さんやプロデューサーの鷲尾天さんを始め、スタッフの方々が投げかけてくれることも多かったんです。中学生の髪型って実際どうだろうとか、合唱コンクールに燃えてた?とか。それが本当にストーリーに組み込まれて。
ゆかな:誰かの口癖が出てきたり、自分のエピソードが反映されるのは…ちょっと恥ずかしかったり、嬉しかったり笑えたりしますよね。
本名:本名陽子やゆかなから出てくるものが、キャラクターのなぎさ、ほのかのエピソードになっていったりして。演じるのではなく、どんどん自分とシンクロしていくような。こういう作品に出会えるのは本当に幸せなことで、一生に一度あるかないかの奇跡だと思ってます。
ーー最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
本名:当時見てくれていた小さかった子たち、また当時から大きくても見てくれていた方など、皆さんの応援のおかげで15周年を迎えるまでになりました。お一人お一人に「ありがとう」の思いでいっぱいです。
皆さんが一歩踏み出す時、行き詰まった時、自信をなくした時…後押しできるような存在になれたら…そんな気持ちで作品に取り組んできました。これから先もその思いは変わることなく、なぎさやほのかと共に前へ進んでいきたいなと思っています。そして皆さんと新しい景色を見られるのを楽しみにしています。
ゆかな:15周年記念イヤーの今年、本当に予想だにしていないものを、経験させていただきました。ギネス認定とか、プリキュアの日とか。これは本当に、ずっと好きでいてくれた、全てのみなさまのおかげです。ですから、ここでもう一度あらためてお礼を言わせていただきたいです。
その上で、今回の映画に「ふたりはプリキュア」のロゴが入ったことなど…ずっと好きでいてくれたみなさまに、やっとこのロゴを劇場で見ていただける・お届けできるっていう事が、少しだけ恩返しできたような気持ちで、なんだかあたたかく、そしてやっぱりとても嬉しいんです。
この気持ちこの機会をくれたのは、みなさまです。本当にありがとうございます。プリキュアはすでに私たちが全く想像していなかったところまで来ています。ぜひ、彼女達がどこまでいくのか、どんなふうになるのか、どんな世界が広がるのか、一緒にワクワクしましょう。これからもどうぞ、楽しんでいただけますように。(了)
©2018 映画HUGっと!プリキュア製作委員会
■映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
梅田ブルク7ほか全国にて 大ヒット上映中!(関西ウォーカー・二木繁美)
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